築地の今と昔をつなぐ📖 知ろう、語ろう築地の歴史プロジェクト

 

築地という街には、長い歴史と豊かな文化、そして多くの人々の暮らしがあります。

 

私たちは、築地の「今」と「昔」を知り、人と人が語り合うことで、この街に息づく歴史や文化を未来へつないでいきたいと考えています。

 

そんな想いから生まれたのが、『知ろう、語ろう築地の歴史プロジェクト』 です。

 

築地歴史

「末広手巻(手巻き寿司)」発祥のお店をご存知でしょうか?

 

実は、あの「築地玉寿司」がその生みの親なのです。

 

創業の地である築地玉寿司 築地本店

今回は、創業から度重なる困難を乗り越え、現在へと暖簾を守り抜いてきた築地玉寿司の歩みをご紹介します。

 

創業、そして戦争による全焼からの出発 (初代・栄蔵氏の時代)

昭和30年代の築地本店

昭和30年代の築地本店

築地玉寿司の歴史は、1924年(大正13年)3月15日、築地1丁目6番地から始まりました。

 

創業者である栄蔵氏と、妻のことさんを中心に歩み始めましたが、1945年2月に栄蔵氏が永眠。

 

さらに悲劇は続き、直後の3月10日の東京大空襲で店舗が全焼してしまいます。

 

しかし、玉寿司はここからが強かったのです。

 

焼け跡で食料品を売りながら命をつなぎ、翌1946年には急ごしらえの店舗兼住宅を建てて、見事な再起を果たします。

 

母の強さと本格的な再建(2代目・ことさんの時代)

戦後の築地玉寿司を立て直すため、就任当初の市場で業者と接する2代目・ことさん

戦後の築地玉寿司を立て直すため、就任当初の市場で業者と接する2代目・ことさん

戦後の1948年、妻のことさんが2代目として店を引き継ぎます。

 

玉寿司は「委託加工第1号店」として認可を受け、1955年には木造モルタル2階建ての店舗として本格的な再建を遂げました。

 

どん底から店を立て直した母の背中を追いかけるように、四男の孝正氏もこの年から見習いとして働き始めます。

 

爆発的な飛躍と「末広手巻」の誕生(3代目・孝正氏の時代)

築地玉寿司が発祥である手巻き寿司の定番「末広手巻」

築地玉寿司が発祥である手巻き寿司の定番「末広手巻」

1965年、孝正氏が3代目社長に就任し、株式会社「玉寿司」が設立されます。

 

ここから玉寿司は大きな飛躍を遂げます。

 

同年、渋谷東急ビルに支店第1号を開店し、いち早く多店舗展開に乗り出しました。

 

さらに1967年には、現在の「築地玉寿司」へと呼称を変更します。

 

歴史的な転換点となったのは1971年の銀座コア出店です。

 

ここで「均一料金の明朗会計」という当時としては安心で画期的なシステムを打ち出し、同時に今や日本中の定番となった「末広手巻」を誕生させたのです!

 

勢いは止まらず、1992年の出店ラッシュを経て、1993年には海外を含めて37店舗を展開する一大チェーンへと成長しました。

 

困難を乗り越え、新たな時代へ(4代目・陽平氏の時代)

築地玉寿司 築地本店の2階にオープンした完全予約制の新店「鮨 本店上ル

築地玉寿司 築地本店の2階にオープンした完全予約制の新店「鮨 本店上ル」

順風満帆に見えた歴史ですが、時代の波とともに企業としての転換期も訪れます。

 

アメリカの大学でホテル・レストランマネジメントを学んだ陽平氏が1999年に帰国して入社すると、新たな店舗ブランド(「太老樹」や「築地きたろう」など)を次々とオープンさせます。

 

しかし、企業としての経営基盤を立て直す必要に迫られ、2004年には銀行団に「築地玉寿司再建計画」が受理されるという苦しい時期も経験しました。

 

翌2005年に陽平氏が4代目社長に就任すると、着実に再建を進め、2012年にはついに「経常利益率5%以上」の目標を達成し、全店黒字化という見事な復活を果たしました。

 

さらに創業100年を目の前にした2022年11月1日に、創業の地「築地玉寿司 築地本店」の2階に完全予約制の新店「鮨 本店上ル」をオープンしました。

 

»こちらから「築地玉寿司」の詳細をご覧になれます。

 

おわりに

 

「鮨 本店上ル」の店内の様子

「鮨 本店上ル」の店内の様子

空襲の焼け野原からの立ち上がり、母から子への力強い継承、大ヒット商品「末広手巻」の発明、そして痛みを伴う再建計画からの全店黒字化。

 

築地玉寿司が2024年に迎えた「創業100周年」の背景には、まさに革新と不屈のドラマが詰まっています。

 

築地玉寿司でお寿司や手巻きを頬張る時は、この幾多の困難を乗り越えた歩みを思い出してみてはいかがでしょうか?

 

職人さんが握るお寿司が、さらに味わい深く感じられるはずです!

 

「🖊取材・文・編集:NPO法人つきじ江戸文字と歴史伝承の会  坂本 貴男」

 


 

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